06
2017

小さな夜に

CATEGORY幽霊
闇がひたひたと身体に染み通っていくような夜。
私は無性に寂しくなります。

隣の部屋で家族が寝ていても、その寂しさは拭えません。
まるで自分だけが世界から取り残されてしまったかのような妄想に駆られて、
隣に転がるクッションを、千切れるほど強く抱きしめてしまいます。

我ながら愚かな妄想だとは思います。
天涯孤独の身でもなければ、友達がいない訳でもありません。
それなのに、真夜中になると、
不安や孤独に押し潰されそうになるのです。

私の生き方は正しかったのか。
これから何を目指して生きていけば良いのか。
そんな袋小路に自分自身を追い込んでしまいます。

この子供じみた渇愛の上手な遇らい方を、私は知りません。
20年も生きてきて、もう大人と呼ばれる歳になったのに、
自力で立ち上がる術を、1つも持っていません。
ずっと誰かが敷いたレールの上を走ってきましたから、
自分自身の決断を、信じることが出来ないのです。

自分で自分を肯定できないから、誰かに自分を肯定してほしい。
そんな幼い承認欲求を、いつまでも燻らせています。
それではいけないと知りながら、
それ以外の生き方を知らないのです。

私は何がしたかったのでしょう。

関連記事
スポンサーサイト

Tag:ゴーストライター

0 Comments

Leave a comment